運命の書き換え
本も出したことだしようやっとTerra編小鳥の話を自由にできるのでちょっとします
激しくネタバレです。慣れない真面目な文章なんですがご容赦ください。
前もちらっと話たんですが、個別ルートの小鳥は両親の死を受け入れていて、子どもの頃から時間をかけてゆっくり絶望していったんだろうなと感じます
「なーにが福音の奇跡だい。こんなの呪いだよね…?」という台詞の通りもうあの時には両親は呪いになっていたんです
それでもドルイドの使命に縛られていたのは、瑚太朗を救ってしまったからですよね…。中盤の「他に選択肢なんてなかった」という台詞にもある通り、瑚太朗を助けた瞬間、小鳥の選択肢はなくなってしまったんです。
このなかった選択肢を与え、呪いを瑚太朗の手で断ち切ったのがTerra編で。
そして、これが小鳥の運命の書き換えであったのがRewriteという物語のひとつの象徴だと思うんです。
パーフェクトビジュアルブックに「ヒロイン達はいっさいの悩みから解放され」とあります。つまり、小鳥の運命の書き換えは「事故を防ぐこと」ではなく「ドルイドの使命から解放されること」だったんですよ!
いや何を今更感あるんですが、これってすごくないですか?Rewriteって(少なくともロミオさんが書いた部分は)人の手が届く範囲でしか奇跡は起こらないんですよ。事故は人の力の及ばない事象だから書き換えられない。ドルイドの使命は元々小鳥が自分の意思で選んだことだから書き換えられる。そういう物語なんです。
Terra編では、ヒロイン達がいっさいの悩みから解放され幸せになるのが絶対条件でした。この世界で小鳥が得た幸せとは、両親を失った上でなお、人の手で掴んだ幸せだったんです。
Rewriteが好きです…。なんかもう本当にこれしか出てきません。Rewriteが好きです。