ごはん三昧

おたくが絵描いたりだらだら話してるブログです。版元とは一切関係ありません。

新潟県十日町市へ棚田を見に①

9月20日から22日にかけて新潟県十日町市へ行って来ました!目的は棚田です。

ちょうど稲刈りの時期と聞いていたので、綺麗だろうな~~見たいな~~~よし行こう!!と突発的に決まった旅でした、そして色んな意味で想定外の旅になりました…軽く感想をまとめようと思います。

 

①9月20日

この日は昼過ぎまでイベントに参加していた…んですが、実はここ1ヵ月ほど胃腸をやられていて(飲むヨーグルトが好きなので腸まで届いた乳酸菌が生きる喜びではしゃいじゃったかな?ぐらいに思ってたんですが、んなわけねえだろ!!とツッコまれ一応連休直前に医者に行きました。が、「よくわからん」と言われてしまった謎の痛み)これ…アカン…アカンヤツヤ…ってなったんでもうさっさと新潟に移動して宿で休もうと早抜け(宿だけは予約してた)

そして朦朧として乗り換え等に手間取り宿の最寄駅に着いたのが夜7時。ググると宿まで最短ルートで3キロ程、「う~~ん、ちょっと遠いけど、タクシー呼ぶほどの距離じゃないし…うん、行ける☆」と山の空気で少し元気になっていた私(※里山出身)は徒歩を選択。これがこの旅行の運命を決める選択だとは思いもしなかったのです…いや、マジで

ところで友達と「近い」はどこまでって話をするといつも喧嘩になるんだよね!私が「2キロは近い」って言うと近くねえよ!!近いってのは徒歩2,3分程度のことだよ!!ってキレられるんだけど私から言わせると徒歩2,3分なんてまず距離の概念が発生しないわ!!!

 

話を戻し、宿まで歩き始めたワシ氏。1.5キロあたりまでは何も問題なかったんですが、なんか唐突に山道に入ってしまい、えっ…これもしかしてやばいやつ?て予感はしたんですが、まあやばそうだったら引き返そうという楽観的思考で進んでしまったワシ氏。

そして進むにつれどんどん不安になってくるんですが、まずこの道、明かりが全くない。そして森。両脇森たまに坂。月明かりしかないので足元がよく見えないんですが、一歩踏み外したら死ぬかもということはわかりました。ここらへんで腹痛は完全に消えてたし恐怖で正常な思考を失って何故か戻るという選択肢も頭から消えてました。電波だけはあったのでグーグルマップで道間違ってないことを確認できるのだけが救いです…最近は山中でも5本立つんだもんな、ありがてえ…ありがてえよ……

 

 子ども時代「森の中はうるさくしながら歩け」と教えられてたので(日本の熊は基本人間にビビッてるのでいるのがわかってれば寄ってこない)めっちゃゼエゼエしてる中「ハァーーッ!!」とか「ヒィーーーッッ!!」とか叫びながら歩いてました。そりゃ熊も色んな意味でびっくりして寄ってこない、人も寄ってこない。

 

ところがここで更なる難関、トンネルが現れます。いや…待って…これは流石に…っていうかほんと何も見えねえ…トーンで言うと濃度100%……と数分足踏みし、携帯の明かりで何とかならないか試してみるもどうにもならず、腹を括って進むことに。なんかなんとなく出口がぼんやり見えるような気も…するし…トンネル部分が濃度100%なら出口が95%くらいで見えるような気がして…そんなに長くないのかもって希望持ちつつ曲がってるかもわからんので壁つたって歩きました………ここらへんあまりの恐怖に記憶ない

幸いそんなに長くなかったので数分で抜けれました。そっからはもう無敵ですよだって月明かりある!!!もう何も恐くない!!!!!イヤッホーーーーゥ!!!!!!!山登りたっのスィーーーー!!!!!!

山頂(多分)の開けた田園地帯に出たときの気分はもう最高でした!めっちゃ星見える!周りも開けてる!生きて頂まで辿り着いた!!

 

はあ~~生きるって素晴らしいわあ~~~ってもうニコニコしながら少し下ったら無事宿に着きました。

女将さん「何で来たの?車?」

私「いえ、電車で」

女将さん「じゃあ駅からタクシー?」

私「いえ、徒歩で」

女将さん「歩いてきたの!?wwwwちょっとあなたすごいわよ~~!!(めっちゃ背中バシバシ叩かれる)恐かったでしょう!?」

私「あ、はいトンネルではもし車通ったら私新しい怪談になるかもって思いました」

女将さん「あの道は明かりが全くないから夜は車も通らないのよ!」

私「(マジかよ)あ、月明かりで…」

女将さん「月明かり!!!!(爆笑)」

 

いやほんと何もなかったから笑い話にできますが、行き当たりばったりで旅せずこれからはもっと命大事にするよ、母さん…と誓った夜でした。ちなみに最寄駅から宿まで一時間弱の出来事、月は三日月と半月の間ほど、途中で腹痛はすっかり回復。いい気分転換…というか気分を山に向けなければ死ぬといった感じでしたね!猛省します!この日は温泉入って泥のように眠りました。

 

この出来事が21日の棚田見学に影響を与えることになるのですが、長くなったので一旦ここらで。